教育の特色 Education features

練り上げた教育システムで、
次代のリーダーを育てていく。

修士課程での到達目標
 
経営工学を学んだ学生
事業経営に必要なマネジメント技術力の修得
 
固有技術を学んだ学生
経営センスのあるテクノロジストに必要なマネジメント基礎力の修得
 
社会人
技術ベースの事業経営リーダーとしてのマネジメント総合力の修得
 
博士後期課程での到達目標
革新的な経営技術の研究開発を行うことのできる事業経営技術のスペシャリストとしての能力の修得
 
授与学位
修士(経営工学) 博士(経営工学)

経営デザイン専攻の教育プログラムは、「研究・開発成果の商品化・事業化のマネジメント技術」と「生産・供給を中心とした事業オペレーション改革のための計画・運用技術」からなる、「モノづくり技術に基礎をおいた価値創造事業マネジメント」の実践的教育・研究を、以下の人を対象に行っています。

  • 学部で経営工学の基礎を学び、事業経営技術の専門家を目指す学生。
  • 学部で固有技術を学び、将来、技術系企業において、製品開発や生産・供給などを担う技術者を目指す学生。
  • 実務の場で、商品化・事業化、あるいは事業オペレーションシステムの計画・運営などに関わっている社会人。

理論系に強みのある学術分野でキャリアアップした教員に、企業経験者で実務経験豊富な教員が加わったチームによる教育・研究指導体制を構成し、価値創造事業マネジメントについて、PBL(Project Based Learning)形式を中心に据えたカリキュラムのもとで、以下の目的を持って実践的な教育・研究を行っています。

  • 事業創造・事業改革に焦点をあてたカリキュラムによる、専門知識・技能の向上。事業創造・事業改革に焦点をあてたカリキュラムによる、専門知識・技能の向上。
  • 演習・ケースに重点を置いた、問題発見・課題解決能力の向上。
  • ビジネスを疑似体験する研究課題による、実践力の養成。
  • グループワーク課題による、チームマネジメントとリーダーシップの涵養。

本専攻の修士修了者(一般学生)の進路としては、製造業、流通・運輸産業、健康・医療産業、コンサルティング機関などです。

2種類の修士課程履修プログラム Master's degree program offered at the BDM

履修プログラム

経営デザイン専攻では、より実践的な知識・能力を習得することを目指して、充実した演習科目を数多く設置しています。その結果、一般的に修士の学位を取得するために必要とされる30単位に比べて、39単位というより多くの科目の履修が必要です。

また、本専攻には、2年間での履修を原則とする一般履修プログラムと、実務経験5年以上の社会人を対象にして、平日夜間および土曜日のみで1.5年間での修了を可能とする社会人特別履修プログラムの、2種類の履修プログラムがあります。社会人特別履修プログラムでは、実務家向きの修士論文テーマ、実務経験に基づく研究指導演習での学習量の軽減など、社会人の勉学を容易にするための工夫をしており、実質的に30単位の学習量での履修が可能です。

履修領域の構成 Composition of the study area

履修領域の構成

経営デザイン専攻のカリキュラムは、4つの専門領域と事業経営領域の科目から構成されています。専門領域は、モノづくり技術の基本を「研究・開発成果の商品化・事業化のマネジメント技術」と「生産・供給を中心とした事業オペレーション改革のための計画・運用技術」に大別し、それぞれをさらに2領域に分類したものです。

学生は、自己の進路あるいは担当業務に合わせ、下記5領域のいずれかに重点をおいて、履修計画を立てます。各自、主領域と副領域を選択し、それらの領域の科目を集中的に履修するようにします。同時に、モノづくり技術に基礎をおいた価値創造マネジメント技術の全体像を把握できるように、各領域に設けられた必修科目を履修します。

研究・開発成果の商品化・事業化のマネジメント技術

  • 1)マーケット・顧客開発領域
    マーケットの分析、顧客ニーズの把握や開発などのニーズ指向の事業化マネジメント技術だけでなく、技術ベースの事業化マネジメント技術、さらに、今後の技術動向の把握・検討に基づく共同開発、ライセンス利用等の技術アライアンスマネジメントなどの技術を学びます。
  • 2)製品・サービス企画・開発領域
    価値創造企業にとって利益の源泉となる、顧客価値の高い製品とサービスを融合した商品開発プロセスのマネジメント力を身に付けるため、製品・サービスの企画・開発プロセスマネジメント、利用品質設計、価値・コスト設計、知財マネジメントなどの技術を学びます。

生産・供給を中心とした事業オペレーション改革のための計画・運用技術

  • 3)SCM・ロジスティクスマネジメント領域
    グローバルに展開する企業が、どこで何を調達して、どこで作り、どこで販売するかを計画するバリューネットワーク計画、およびそのロジスティクスシステムのデザインとマネジメント技術などを学びます。
  • 4)生産マネジメント領域
    調達・製造・流通・販売などから構成される生産プロセスの革新のための、スケジューリング、発注・在庫マネジメント、ファシリティプランニング、および環境調和型生産マネジメントなどの技術を学びます。

事業経営

  • 5)事業経営領域
    価値創造事業の経営に必要な基礎知識を、品質、ファイナンス・投資、知財、リスクなどの観点から学びます。
講義風景